双子との日々

流産を経て、2014年に32週で生まれた双子ママのブログ。妊娠前、流産前後、双子妊娠中、双子育児の日々の記録。

双子妊娠32w3d 双子誕生。緊急帝王切開。

ベッドごと手術室に向かう途中、手術室のスタッフの方々に説明を受ける。
手術中、頭側の左右に看護師さんが付くとのこと。
優しそうなおばちゃん二人で、安心感があった。

最後に食べたのは何時か?など聞かれた時に、
「手術前に食べたら、吐いてしまうんですかね…?」
と聞くと、
「そういう人もいるねー。でも緊急だから仕方ないよ。」と。

あー。ミカン食べなければ良かった。
つわりでも吐かなかったのに、ついに吐く時が来たかも…と憂鬱になる。

初めて入る手術室は、広くて明るかった。

ベッドから手術台に移され、病衣を脱がされ、消毒され、なされるがまま。

そして麻酔。

色々なブログで、体を丸めるのが大変、とか、痛い、とか見ていたので、
いよいよきたな…と覚悟した割には、麻酔の注射はすぐに終わった。

お腹が邪魔で丸まれないよ!と思いながら、
一応精一杯やってみたつもり。
もっと曲げろだの、特に何も言われなかったので、
そこそこ曲がっていたのかどうなのか。

麻酔もうまく効いて、手術が始まった。

産婦人科はA先生とS先生。

他にも、見学?なのか手が空いてるから来たのか、
U先生とW先生。

新生児科のW先生とT先生。

双子の帝王切開には、産婦人科医も新生児科も、二人ずつ付くと前々から聞いていた。
だから、もし緊急帝王切開になるとしたら、
スタッフが大勢いる平日の日中だといいよ、とも。
まさにその通りの時間にスタートできたのはラッキーだったのかもしれない。

麻酔が効いてるのでもちろん痛みはないけれど、
圧迫される感じが気持ち悪かった。

手術中は、U先生が実況中継してくれた。

「もうすぐイチコちゃん出ますよ~。」

すると、
第一子女児、16時50分誕生!
フニャァだかオギャァだか、ホェーと言った感じの産声とともに!

生まれた…。
ちゃんと泣いて生まれてきた…。
涙が溢れた。

「すぐにニコちゃんも出ますよ~。」

第二子女児、16時51分誕生!
こちらも産声とともに!
イチコよりもか弱いものの、泣いて生まれてきた…。


二人とも、泣いてくれた。
嬉しくて、ほっとして、涙が止まらなかった。

「新生児科の先生に診てもらったら、すぐお顔の側に連れて来るね~。」とU先生。

え!すぐにNICUに運ぶんじゃないの?大丈夫?と思っていると、
助産師さんに抱かれたイチコが顔の側に。
「撫でてもチューしてもいいからね!」と。

続いてニコが来た。
イチコよりも明らかに、一回りぐらい小さかった。

もう少しお腹に入れておきたかったな。
小さく産んでしまって、ゴメンね…。

でも無事に会えて本当に良かった。
この子達がお腹の中で元気に動き回っていたのかと思うと、不思議な気持ちだった。
私をお母さんにしてくれて、ありがとう、の気持ちでいっぱい。

感動の対面が終わり、双子達は新生児科の先生の処置を受けた模様。
急に静かになったので不安になっていると、
「泣いてないけど、大丈夫だからね。」とU先生が教えてくれた。

私の方は縫合に向け手術の続き。

W先生が、「取っちゃいたい感じの筋腫ですね~。」と言っているのが聞こえた。
そうなのか。筋腫見えるのか~。

そうこうしているうちに、私は息苦しくなってきた。
胸のあたりにいたS先生に、「苦しいです。」と言うと、
酸素マスクを当てられて、
「ゆっくり深呼吸してね。」と落ち着かせてもらった。

胸から下はカーテンで仕切られていて何も見えないのでわからなかったけど、
チューブで血を吸っているような音がした。

S先生が、「早く止血しないとまずいぞ!」とA先生に言ったので、
えーここで輸血されるのか?また出血性ショックになる?貧血?と焦った。

その後止血剤を追加した様子。

そして手術終盤、「ガーゼ一枚足りません。」という看護師さんの声。
まじでー医療ミスじゃない…やめて~と思っていたら、
「見つかりました!」と。
良かった。

手術が終わり、A先生付き添いのもと手術室を出ると、
両親が来てくれていた。

「二人とも見たよー!元気そうだったよ!」と。

この日は来れない旦那と、旦那の両親に、無事生まれたと連絡してくれた。