流産後① 2013年冬
流産後の入院診療計画書には、
出血性ショック、流産
と書いてあった。
相当出血していたようで、貧血と診断された。
退院は、貧血の回復次第、となった。
さすがに流産直後は、思い出しただけで泣いてしまい、
二人部屋だから遠慮しても、すすり泣きがもれてしまった。
同室にいた、手術後らしいおばちゃんが、声をかけてくれた。
大丈夫?何があったかは聞かないけど、元気出して、と。
そう言われてまた泣いてしまった。
そのおばちゃんとは、初対面なのに、お互いのことを色々と話をして、
退院してからも連絡を取り合う仲に。
悲しい時にも出会いがあって、お互いに励まし合える仲になれたことが嬉しかった。
流産後の体調の変化。
妊娠後気になっていた耳が塞がった感じがなくなったこと。
そして食欲。
流産後の初めての食事。
あれ?食べられる…。美味しい!
食べられる喜びと、つわりが終わった虚しさ。
複雑な気持ちながら、一ヶ月もろくに食べていなかったからか、
ご飯の時間が待ち遠しかった。
お見舞いに来てくれる旦那にも食べたい物をリクエスト。
まさに食欲爆発。
体重減少。
流産後体重が51→46㎏に一気に減り、
脚もガリガリになってしまった。
数日後、赤ちゃんと胎盤の検査結果が出た、と、
初めて会う男性医師が病室に来た。
赤ちゃんに、染色体異常はなかった、と。
しかし、赤ちゃんを包む膜が炎症を起こしていた、と。
流産前の、腟炎が原因というか予兆だったのか?
早く気付いて処置してもらったら結果は違ったのか?
切迫流産で出血したことが引き金でこうなった、としたら、
初期に遠出したり歩き回ったことが良くなかったのか?
色々な後悔が出てきた。
医師には、
お母さんが悪い、ということではないんですよ、
自分を責める必要はありませんよ、
と言われた。
その医師が、ベッド脇の椅子に座って、
穏やかに話をしてくれたので、
少し、気持ちが落ち着いた。